外交と軍事 2015 10 25

2015年10月25日の日本経済新聞Web刊には、このような記事がありました。

オバマ大統領、ついに怒る 夕食会で一変した対中戦略

 世界の指導者は、二つのタイプに分かれる。
どんな相手とも「話せばわかる」と信じる人と、その逆だ。
前者の典型は、オバマ大統領である。
 彼に接したことがある政府高官らは、
「オバマ氏は軍を動かすのをいやがる」と語る。
 なぜなら、オバマ大統領は、
「たいていの問題は、話せば何とかなる」と思っているからだ。
 そんなオバマ大統領がついに怒りを爆発させ、対話に見切りをつけたという。
9月24日、ワシントンにやってきた習近平国家主席との夕食でのことだ。
 ごく少人数なら本音で話し、接点を見つけられるかもしれない。
オバマ氏は、そう考え、翌日の晩さん会とは別に、
側近だけによる私的な会食を用意した。
 いちばん取り上げたかったことの一つが、
中国が南シナ海の岩礁を埋め立て、軍事施設をつくっている問題だ。
ところが、ふたを開けてみると、やり取りは、さんたんたるものだった。
 複数のアメリカ政府筋によると、
オバマ氏は、かなりの時間を割き、軍事施設の建設をやめるよう求めた。
だが、習氏は、まったく取りあわず、箸にも棒にもかからないやり取りに終わった。
(引用、以上)
 私は、何年も前から、
「これからは外交と軍事力は表裏一体の時代になる」と何度も書いています。
 外交と軍事力を一体のものと考える国家指導者から見れば、
「話せばわかる」と考える人は、「弱さの証明」でしかありません。

川柳の日米関係 2014 1 4

2013年12月22日の日本経済新聞Web版には、このような記事がありました。

「倍返しできぬ甘ちゃん大統領」
 2013年を振り返る「世相川柳」に、こんな作品があった。
倍返しできない「甘ちゃん大統領」は、だれか。
オバマ大統領らしい。
(引用、以上)
 2013年の人気テレビドラマ「半沢直樹」では、
主人公である半沢直樹が、
「倍返し」という「2倍の報復」を示唆するセリフを言うことによって、
強い相手に対して、抑止力を発揮するという場面がありました。
 このテレビドラマは、
いつの間にか、中国に「輸入」され、
中国においても、人気ドラマとなりました。
 事態は、深刻です。
このような川柳が、外交関係者によって作られたならば問題ありませんが、
日本の庶民が作ったとなると、事態は、深刻です。
 日本の有権者は、とっくの昔に、
オバマ大統領の本質を見抜いていることになります。
 温厚な日本人が、オバマ大統領を「甘ちゃん大統領」だと思っているならば、
当然、中国では、多くの人民が、そう思っているでしょう。






































































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